政府より発出されていた「まん延防止等重点措置」の3月6日の解除から、すでに2ヶ月が経とうとしています。本県独自の制限措置についても、段階的に緩和している途中であることはご承知の通りです。今後も新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みをしながらの活動が求められています。引き続き、各団におかれましては、安全対策を十分にご配慮いただき、活動されるようお願いしているところです。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症の波状的な拡大の中、十分な情報やワクチンなどの対策もなく、普段の活動を止むなく自粛せざるを得ない状況でした。これについてはオンラインなどの活用により、少しでもスカウト活動を進めていただくよう、当時の結城県連盟コミッショナーのもと、ご依頼を申し上げていたところです。
今年度は、国民全体のワクチン接種も進み、新型コロナウイルス感染症対策についても、現在の感染状況を鑑みた上での、具体的な取り組みが進みつつあります。
改めて各地域では感染状況などを注視しつつも、可能な限り、スカウトたちが実際に集い、活動する機会を積極的に工夫したプログラム展開していただくようお願いいたします。スカウティングは「野外を教場とする」ことを忘れず、自然体験活動を通じて、人格を形成していく基礎となる経験を積極的に提供していきましょう。また、このような活動を進めていくうえで、スカウト、保護者の多様な価値観・考え方を尊重することも大切なことです。 現状で人との交流に対して、ストレスを感じるスカウトもいるかもしれません。無理をさせず、新しい日常の中での活動を工夫して展開されてください。
「今までの日常」である必要はありません。「今、できること」を、スカウトたちの自発性に委ねて行っていくことが私たちの活動だと思います。
この2年間の子どもたちの環境は、のびのびと成長するには非常に厳しい状況にあり、今後の子どもたちの心身にも大きな影響をもたらすのではないかとの研究者の声もあります。社会的にも、そのような危惧が広がりつつあり、スカウト運動への期待が高まっています。ぜひ、「わくわく自然体験あそび」「防災キャラバン」「スカウト活動体験会」等を積極的にご活用いただき、各団のスカウトが一人でも増えることを期待しています。
開かれたスカウト活動が、活動の活性化を促します。活動についてのアイディア等は、身近にいらっしゃるコ ミッショナーにお尋ねください。各団の実情に合ったアイディアを提案することでしょう。
― Scouting Never Stops このような閉塞的な状況でも、歩みを止めることなく、前へ進んでいきましょう。
ボーイスカウト日本連盟
福岡県コミッショナー 郡島 三曉