■名称:平成20年度国際キャンプスタッフ派遣(ICSP2008)
■派遣場所:アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ、Camp Cedars
■期間:平成20年5月31日(土)~8月26日(水)88日間
■参加者:世界から選抜された75名
■経費:470,000円(内300.000円はスタッフ給料・交通費補助として支給される)
■活動内容: この派遣は世界から75名選出され、有給のスタッフとしてキャンプ場にて約3ヶ月間アメリカのスカウト達に国際交流プログラムを提供します。キャンプ場でたくさんのスカウトと共に生活し、多くの経験し多くを学びます。
福岡ドームの33倍を誇るキャンプシダーズでは、ロッククライミング・乗馬・カヌー・シューティングなどメリットバッジシステム(日本でいうターゲットバッジ)に則ったプログラムを展開しています。担当はKit Foxと呼ばれる一年目のスカウトを対象にしたスカウトスキルを向上させるプログラムです。一週間みっちりとロープ結び、野外料理、救急救命、コンパス・ナイフの使い方、そして「ちかいとおきて」をスタッフと一緒に勉強します。
また、キャンプ場での活動が終えると電車に乗り込みシカゴ・ニューヨークへ行き自由の女神やブロードウェイミュージカルを堪能することが出来ます。
■感想:アメリカにまた戻りたい、これが帰ってきた時から今に続く気持ちです。昨年のアジア太平洋地域スカウトユースフォーラムの際に感じた語学能力の向上の必然性、これを受け大学を一年間休学し英語を使いながら生活をしていました。アメリカに行った当初、毎晩のように泣いていました。理由は唯一つ、「もっと英語が喋れたらスカウト達はもっと楽しく出来るのに」という気持ち。スカウト達は正直です、言葉に出さなくても伝わっていない時は顔にでます、わからないって。だからこそ、友人のスタッフがやっていることをすべてコピーし、毎週毎週少しずつ自分の担当するところを増やしていきました。最終週にはやっと0.8人前にやれるようになりました。
また、トルネードが毎週のように発生し安全性について不安で、精神的に辛かったです。そして、姉妹キャンプ場でトルネードの直撃を受け亡くなった4人のスカウト。楽しかった夏のキャンプが一瞬にして恐怖へと変わる、この重大性を大きく心に刻みました。この災害に対して、動き出した「千羽鶴プロジェクト」は日本を始め世界のスカウトから協力していただき、合計1万7千羽の鶴がアメリカに飛来しました。
詳しい内容や感想等は、「雑誌風」の報告書に記してありますので、そちらを参照ください。報告書はhttp://sobaboy.netから自由にダウンロードすることが出来ます。
この国際キャンプスタッフ派遣に参加にあたって福岡18団のリーダーはじめ、中地区・福岡県連事務局の方に大変お世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。
ありがとうございました。